今宵のお宿は、
石不動之町の京町家。
京都の町家をリノベーションし、町家宿として提供する"庵(いおり)"。
筋屋町の事務所へ立ち寄り、スタッフの方と一緒に町家へ向かいます~
河原町通りから少し入った路地の奥、長屋の端にある小さな町家。
入口の格子戸を引いて中に入るとゆったりとした土間があり、やわらかな照明に包まれた
オリエンタルな雰囲気が漂います~ 建物はかなりの年数が経っていますが、中は町家の
よさを残しつつまるごとリノベーションされています。
町家は、建築的に宿泊施設として利用できないため、1日だけの"定期賃貸借契約"を
結び、町家を一軒貸し切るシステムになっています。契約書に目を通し、サインをして
チェックイン完了。
坪庭に面したリビングには麻のカーペットが敷かれ、畳の上には大きめのソファ。
和の空間に、アンティーク×モダンなインテリアが不思議とあいます。
土壁に当たる照明の光が、やわらかく部屋を包み込みます~
雪見障子から眺める坪庭もいいかんじ^^ 小さいながら家の一角にぽっかり空いた坪庭には
竹が植えられ、身近に自然に触れられる場所になっています。
夜、坪庭のライトアップも楽しめます~
リビングから高めの段を降りたところがキッチン。
天井は大きく上にのびた吹抜けになっていて、高い位置に空いた窓から明るい光が
ふりそそぎます。白い漆喰の壁に映りこむ、光の陰影が美しい~
土間の部分にはすのこが敷かれ、電気コンロ、大きめシンクのシンプルなキッチン。
火気厳禁のため煮炊きはできませんが、冷蔵庫、電子レンジ、コーヒーメーカーなどがあり、
簡単な朝食などはここで食べられそう。
キッチン右手に井戸が残されてますが、板で塞がれています。
玉屋珈琲店の有機珈琲
水まわりもシンプル。
洗面とトイレはそれほど広くはありませんが、快適に使うことができます。
坪庭に面した檜風呂。天窓から明るい陽が差し込み、気持ちいい~
浴室だけはもうすこしランクアップしてもよさそうだなー
やや急勾配の階段を上がり2Fへ。
まあるい窓から、ほんわか柔らかい光が差込みます~
2Fの板の間には、1人掛けのソファが2つ。ここでゆっくり読書もよさそう~
重たい木製サッシと曇り硝子のレトロな風合いもいいかんじ。2面に開いた窓からは
明るい光が差し込みますが、隣の家が近いため、開放するかんじではないかなー
気持ちいい天気だったので、坪庭の障子を全開~
ここにはテレビやステレオは置いておらず、路地裏のためとっても静かなのですが、
周囲には家が密集していて、隣家のドアを開閉する音などが響きます。
また、古い家屋なので隙間が空いていたり、土間に段差があったり・・
すべての人に心地よく受け入れられるわけではないかもしれませんが、町家の魅力を
身近に体感できる貴重な宿。ゆっくりした時間を過ごさせてもらいました~
古いもののよさに理解のある人、日本文化に興味のある人、町家好きにはおすすめです。
次は、鴨川沿いの
和泉屋町の町家に泊まってみたいです^^
+町家庵(IORI)+
洛中に6軒の町家があり、石不動之町は少人数向き。河原町近くでアクセスもよし。
他の町家は広いので、家族や友人たちと泊まるのもいいかも。
宿泊費は前金制。
+京町家net+
町家好きはこちらへ^^
京町家情報センターには、京町家を借りたい人、買いたい人のための情報もあります~