ひんやり冷たい空気に包まれた3連休、日帰りで
京都アートウォーク2008に行ってきました。まだ暗い早朝に出発。京都駅からJR奈良線に乗り継ぎ10分ほど、臨済宗大本山、東福寺に到着。広い境内の真ん中を流れる渓谷には"偃月橋""通天橋""臥雲橋"の3つの歩廊橋が架かり、眼下に深い木々が広がるすばらしい眺め。朝の清々しい空気が気持ちいい。通天橋は紅葉の名所、見頃の時期にはものすごい人が押し寄せるそう。本堂から通天橋を渡り、門をくぐると正面に開山堂があり、右手に池泉式庭園、左手に市松の砂紋が施された白砂の庭があります。
東福寺方丈を囲む4つの庭は、昭和初期の作庭家、重森三玲氏により手がけられたもの。雲紋の地模様に北斗七星に見立てた石組が施された東庭。巨石のまわりに渦巻く砂紋が広がる八海と京都五山を表した南庭。サツキと砂地により大きな市松模様が描き出された西庭。ちいさな市松紋の敷石×苔の北庭。
東庭
南庭
西庭
北庭
西庭の奥に渓谷に迫り出すようにして通天台があり、舞台の真ん中に座布団が1枚置かれています。ひとり座布団に座り、いつもより低い視線で周囲を眺めると自然がより近くに感じられ、ほんのつかのま目の前の自然と対峙する。普段お寺で使われている座布団をさりげなくいつもの景色の中に置くことにより、空間を変えることなくまったく別の世界観を生み出すこのインスタレーションは
川俣正さんによるもの。通天台からの眺めをひとりじめするなんとも贅沢なひとときでした~
京都アートウォークをたどり、元離宮二条城二の丸御殿台所、清水寺成就院・経堂へ。イベントを知らずに寺を訪れる人への配慮もあるのかもですが、ひとつひとつのインスタレーションは見逃してしまいそうなくらい控えめなかんじ。それでも気ままに京都の街を歩きふと1日を振り返ると、途中歩きながら眺めた景色や自然、京都の歴史や文化の中で出会ったちいさな出来事が思い出され、イベントのコンセプトである"遭遇"に気づかされます。なんだか楽しかったなーと、いつもとは違うかんじの京都散歩を楽しみました。
二条城二の丸庭園
途中、祇園にある鮨割烹"なか一"で秋の味覚を、
"ぎをん小森"であんみつをいただきました(*^ρ^*)
あたりが暗くなるのを待って、高台寺岡林院、月真院へ。特別公開の庭園で、
ナイトガーデン・アートプロジェクト・イン東山「月 THE MOON」のインスタレーションが行われています。お気に入りは、ティナ・キーン(Tina KEANE)氏による”BLUE MOON”。真っ暗い縁側に腰かけヘッドホンを耳にあてると、"Blue Moon"のサウンドが響いてきます~ ポップなBGMを聴きながら、ブルーにライトアップされた庭を眺めていると、しばし心地よい別世界に引き込まれるよう。ヘッドホンをはずした瞬間、なんともいえない静寂の世界を体感。秋の夜長を楽しみました~
高台寺近くに"Disney+WA-Qu"
+HAPPY♪+"のギャラリー&ショップ"天空庵"が、
期間限定でオープンしています^^